2022年6月下旬、夫が新型コロナウイルスに感染しましたが、子供たちと私への家庭内感染を防ぐことができました。
(我が家では、密閉できない部屋で夫を隔離して自宅療養を5日間、残りの5日間はホテル療養)
自宅療養では気を付けなくてはいけない事がいろいろとあったので、家庭内感染を防止する対策と自宅療養中にあると便利なグッズを紹介していきます。
できる限り感染者を隔離する
間取りや家族の人数、荷物の量などで実行できない場合もありますが、まずはできる限り『感染者と家族の距離をとる』ことが先決です。
我が家では、4.5畳の息子の部屋を隔離部屋として使用。
ただ、この部屋は元々エアコンが設置できない部屋です。
6月下旬は猛暑だったこともあり、ドアを完全に締め切ることができない状況で、家庭内隔離を行うことになりました。
密閉できない部屋の隔離対策!風の流れを作る
猛暑のためエアコンなしの隔離部屋のドアを完全に締め切ることができず、ほかの部屋のエアコンの冷気を流す必要があります。
隔離には程遠い状況でしたが、扇風機を隔離部屋のドアに置いて『風の流れを作る』ことでエアロゾル感染を防止しました。
隔離部屋のドアは扇風機のスペース分だけ開けて、扇風機は24時間駆動で一方通行の風の流れを作り、空気の逆流を防止しつつ冷気の送り込みます。
さらに、隔離部屋内にミニ扇風機を設置して、室内に冷気を循環させるように心がけました。
家族全員、マスクを着用
感染者の夫はもちろんですが、小学生と高校生の子供たち、私の家族全員がマスクを着用して過ごしました。
食事や入浴、洗顔など以外は常にマスクを着用します。
非感染者のマスクの着用は、隔離部屋が密閉できないこと、隔離部屋に冷気を送るため廊下へ面したドアを閉め切ることができなかったことが理由でしたが、徹底に越したことは無いと思います。
隔離部屋の荷物は早めに移動!(必要なものを運び出す)
隔離部屋が決まったら、その部屋にあるもので日常的に使うものを運び出しましょう。
隔離部屋に何度も出入りするのを避けるためにも、忘れずに。
我が家の場合は、高校生の息子の部屋を隔離部屋にしたので
- 着替え(下着や替えの部屋着など)
- 学校や塾の学業品
- 制服&カバン
- スマホ関連グッズ
などの息子が毎日使用するもの、ウイルスに触れてもすぐに洗濯できないものなどをピックアップして、非感染者の生活スペースへ移動させました。
自宅待機中も洗濯は普段通りできるので、着替えなどは3日分ほどの移動で済みました。
共用物をできる限り減らす
洗面所のタオルやコップなど、日常生活で共用していたものをできる限り個別に切り替えることも大切です。
スペースなどの問題もあり、我が家はコップは個別に、手拭きタオルは夫用と非感染者用とで分けました。
さらに、夫のコップ・タオル・歯ブラシ・歯磨き粉といった必ず使用するものは、隔離している部屋に置いてもらい、使うときに持ち出すスタイルに。
こうすることで共用部分にウイルスが残りにくいように心がけました。
食事は非接触の受け渡し&使い捨ての食器やカトラリーで
食事の提供時には、できる限り紙皿や紙コップ、割りばしなどの使い捨ての容器で食事提供をしていました。
使用済みの食器やカトラリーをキッチンで洗うことが減らせるので、ウイルスの飛散防止になり安心です。
食事をはじめ、物の受け渡しは『非接触』をこころがけました。
隔離部屋のドアの前にトレーにのせた食事を置き、こちらが離れてから受け取ってもらいます。
食事が済んだら廊下にトレーごと置いてもらいました。
飲み物は大きめの水筒にスポーツドリンクを入れて、紙コップと共に隔離部屋に置いておきました。
こちらに声をかけなくても、本人が必要な時に水分をとることができます。
菓子パンなどの軽食も渡しておく
症状が強い間は、食欲が無くなることも多いですよね。
それでも薬の服用のために軽くでも食べ物をとる必要があったので、隔離部屋に菓子パンを用意しておきました。
- 薬の時間になったら、本人が必要な分だけ口にできる
- しんどい中、声を出して家族を呼ばなくて済む
- 家族との接触を減らすことができる
といったメリットがありました。
一袋に数個のパンが入っている物や、ゼリー系もおすすめです。
非感染者は隔離部屋からできるだけ離れた部屋で食事
感染していない子供たちと私は、隔離部屋からできるだけ離れた部屋で食事をとることにしていました。
(ダイニングは隔離部屋につながる廊下に面していたため、ダイニングの隣にあるリビングで)
間取りによって難しいこともあるとは思いますが、隔離部屋とはできるだけ距離をとっていた方が安心です。
入浴はできる限り感染者が最後にする
毎日の入浴も少し気を使います。
自宅療養中は、感染者である夫が一番最後に入浴するようにして、ウイルスへの接触を防止していました。
(浴室の換気は24時間休みなく続ける)
どうしても非感染者が後から入浴する場合には、夫の入浴から30~60分の間隔をとり、しっかりと浴室の消毒をしてからにしていました。
隔離部屋に大きめのビニール袋を置いておく
隔離部屋の夫の手元に、大きめのビニール袋を渡しておきました。
ビニール袋は、自宅療養中のウイルス飛散防止にかなり役立ちます。
具体的には、下記の処理にかなり役立ちました。
- 食事で使用した使い捨ての食器やカトラリーの処理
- 食べ残しの処理
- 洗濯前の衣類やタオル類の密閉
ビニール袋の口をしっかりとゆわいて『密閉した状態で廊下に置いてもらう』ことで、廊下やほかの部屋へのウイルスの飛散・侵入を軽減することができます。
ビニール袋に入ったゴミは、そのままフタのあるごみ箱に捨てることができるし、衣類などは洗濯するまでの間も密閉しておくことができるので安心です。
可能であれば隔離部屋内で、ごみの分別もしてもらいましょう。
スムーズにゴミの処理ができますよ。
消毒を徹底して行う
共用する部屋は(または物)、徹底した消毒を行いました。
自宅療養では、たとえ隔離部屋を用意できたとしても、お風呂、洗面所、トイレは共用するしかありません。
家庭内感染を防ぐために、共用スペースや物は感染者が使用するたびに毎回、消毒をしました。
トイレは
- ドアのぶ
- トイレットペーパーホルダー
- タンクのレバー
- 便器のふた
など、手の触れる部分を重点的に消毒しました。
洗面所は蛇口などの手の触れる部分に加えてシンク内も消毒、お風呂場は蛇口・シャワーの持ち手部分・洗面器・床などのほぼ全体を消毒します。
かなり面倒ですが、とにかく徹底しました。
消毒方法と消毒液の作り方
消毒は、塩素系の漂白剤を水で薄めたものを使いました。
コロナウイルスには、塩素系の消毒が有効です。
塩素系漂白剤は、キッチンハイターなどが有名ですね。
500mlのペットボトルに水道水を入れて、ペットボトルのキャップ1杯分の塩素系漂白剤を入れるだけで完成します。
スプレー容器に移しておくと便利です。
キッチンペーパーやペーパータオルに吹きかけて目的の個所を消毒をしたら、仕上げに水拭きしましょう。
お風呂場や床など広範囲の消毒が必要な場所は、消毒液を洗面器などにいれて雑巾を浸して使用するのがおすすめです。
感染者とのやりとりはLINEやメール、音声通話で!
自宅療養中の夫とのやり取りは、「ごはん置いといたよ」とか「〇〇は要る?」などのちょっとした会話も、基本的にLINEを使っていました。
ドアを閉め切れない隔離部屋だったので、お互いにマスクをしていても口頭でやり取りするのは危険と判断してのことです。
とはいえ、文章ではやり取りがしずらい事柄は通話でやり取りをして、エアロゾル感染を防止しながら過ごしました。
最初は少し面倒にかんじましたが、やり取りが文章に残るので「言った言わない論」が発生することもなく、あるいみ便利だな~なんて。
特に役立ったのは、共有部分のトイレと洗面所の使用報告でした。
子供たちも自宅待機の日々なので、それぞれがトイレや洗面所を割と頻繁に使用します。
感染防止のためにも早急な消毒が必要なので、夫には、トイレや洗面所を使った後に必ずLINEで報告をしてもらうようにお願いしました。
家事や子供とやり取りをしていて、夫が使用したことに気が付くことができないこともあったので、『〇〇使いました』というだけの簡単な使用報告だけでも、子どもたちが使う前に必ず消毒できたので良かったです。
自宅療養中にあると便利なもの 10選!
さて、ここからは自宅療養中にあると便利な物をご紹介していきます。
いつどこで新型コロナウイルスに感染してしまうかもわからない状況です。
家族の一人が感染してしまえば、濃厚接触者として残りの家族も「自宅待機」となるので、普段のようにフラッと買い出しにもいけません。
もしも感染してしまった時・濃厚接触者になってしまっても困らないように、ご紹介した物を療養グッズとして用意しておくことをおすすめします!
消毒用品 4選!
とにもかくにも、家庭内感染を防ぐことが最優先のミッションです!
消毒グッズは常備しておきましょう。
- 消毒液・できれば塩素系漂白剤(ハイターなど)
- ペーパータオル
- 使い捨てビニール手袋
- スプレー容器
自宅療養&自宅待機中、一日に何度も共用スペースの消毒をするので多めに用意しておくと安心です。
特に忘れずに用意しておきたいのが、『ビニール手袋』です。
消毒以外にも食事の片付け(食器洗いを含む)、感染者の使用した物を片付けるなどかなり頻繁に手袋を使います。
消毒後は、ペーパータオルを持ったままビニール手袋をくるっと裏返して、ビニール手袋の口を結わいて密封してから捨てましょう!
ペーパータオル・使い捨てビニール袋・スプレー容器は、100均のもので大丈夫なので、あらかじめ準備しておくことをおすすめします!
感染防止・ウイルスの飛散防止に役立つもの 6選!
家族内感染を防止するために役立つものも用意しておくと安心です。
もしもの時のために準備しておきたいものをご紹介します。
- ビニール袋(幅31cm縦50cmほどのサイズが便利)
- 使い捨ての食器&カトラリー
- 大きめの水筒やタンブラーなどの容器
- 菓子パンやゼリーなどの袋詰めの軽食
- 体温計2本(感染者と非感染者で使い分ける)
- 空気清浄機
ビニール袋は、スーパーのビニール袋ぐらいのサイズが便利でした。
食事に使った使い捨て容器やカトラリーを入れて密封、汚れた衣類の密閉(洗濯までの間)などに役立ちます。
使い捨ての食器やカトラリーは、そのまま処分できるのでウイルス飛散防止に役立ちます。
紙製よりも、スープやみそ汁も安心して入れられるプラスチック製のものがおすすめです。
大きめの水筒やタンブラーなどの容器もあると便利です。
発熱や咽頭痛があると家族を呼ぶのも辛そうなので、隔離部屋に多めの水分を用意しておいてあげましょう。
薬の服用時や水分補給が自由にできるし、接触も控えることができますよ。
菓子パンやゼリーなどの袋詰めの軽食も、隔離部屋に用意してあげると良いです。
食欲減退中の食事や、処方箋を飲む前の軽食としても役立ちます。
やわらかい物、飲み込みやすい物をチョイスしてあげましょう。
体温計は、できれば2本用意しておきましょう。
濃厚接触者となる家族も、体調の変化がないか確認したいので、体温計は毎日使用しました。
感染者と非感染者で分けて使えると安心です。
空気清浄機は、隔離部屋に設置しました。
もしも隔離部屋の空気が共用スペースに大量に流れ込んできても、少し安心感があります。
また、隔離部屋からゴミや食べ残し、食器などを回収するときには、必ずビニール手袋を着用して『ウイルスへの接触を防止』していました。
自宅療養で家庭内感染を防ぐポイントのまとめ
自宅療養中は、感染者以外の家族も自宅待機に。
農厚接触者の待期期間は、これまでの7日間から5日間に短縮されました。(2日間連続の検査で陰性の場合、最短3日で待機解除)
それでも自宅療養では、感染者の療養期間が明けるまでの11日間は非感染者もひとつ屋根の下で過ごすので、精神的にも不安が募りますし、家庭内感染を防ぎ続けなければなりません。
我が家は、閉め切ることのできない隔離部屋での療養&自宅待機の中で、5日間の自宅療養を経験しました。(残りの5日間はホテル療養)
不安の多い療養&待機期間でしたが、
- 共用スペースのこまめな消毒
- 空気の流れを一方方向にする
- 接触を控えるための手段を最大限にとる
- 共用物を個別に分ける
- 家族全員がマスクを着用する
- 食事などの受け渡しは非接触で行う
- 使い捨て容器やカトラリーで食事提供
- 非感染者は隔離部屋からできるだけ離れて食事
- ビニール袋でゴミや洗濯ものを密閉して処理
- 感染者とのやり取りはLINEや通話でする
- 隔離部屋からの物の回収は必ずビニール手袋を着用+消毒
これらのことがらを徹底した結果、家庭内感染を防ぐことができました!
どこで誰が感染してもおかしくない状況下でもあるこの頃ですから、もしもの時のためにも療養時の準備をしておくことをおすすめします。